粉骨のしかた粉骨は時間と体力さえあればご自分でも可能ですお骨は本来自然に還るべきもの、そのためのお手伝いをさせていただく作業なのです お骨拾い ![]() 火葬が済んだ後のお骨拾いは、足・下半身・上半身・頭・喉仏の順に二人一組になって箸で拾い、骨壷に納めます。関東ではほとんど全部のお骨を骨壷に入れますので、骨壷の大きさはとても大きく(7寸ぐらいです)、骨壷を持ってみると、ずしりと重く感じます。斎場によっては、刷毛で灰まで全部入れてしまいます。関西では4寸ぐらいの壷に体の主要な部分だけを入れますので、場合によっては片手でも持てる重さです。残った骨は埋葬処分(合同埋葬)されるわけですが、目に見えない部分で処理されることですので、このことに抵抗を感じる方はあまりおられないようです。 骨壷の中 ![]() 骨壷の中には故人の骨や灰が入っているわけですが、実にさまざまなものが混ざっています。納棺した時に釘打ちの儀式に使った釘や、棺桶の接合に使っているネジや釘、ホッチキスの針や画鋲などです。場合によっては火葬の時には外すように指示されているはずなのですが、腕時計、ネックレス、メガネなどが溶けた状態で金属やガラスとして入っています。体の中に埋め込んだ治療機器や入れ歯、さし歯なども入っています。薬や体の体液が火葬の火で結晶となってガラスのようになっていることもあります。粉末にする場合には、環境に対する配慮という観点から、このようなものは取り除く必要があります。しかし、どこにどのような形で入っているかは全く分からないのが現実です。目で見えない形でお骨に溶け込んで混入しているのです。私はこのような観点からも、機械で完璧に粉末する事は不可能だと考えます。また、お骨はカルシウムを主成分ですので、火葬後半年も経つと、水分を含み始めます。お墓に納骨しなくても、自宅に安置しているだけでも、半年も経つと水分を含んで、粉末にするとベチョベチョ状態になってしまいます。水溶性の袋に入れると、たちまち、袋は破れてしまいますので、こういう場合には、まず、じっくりと時間をかけて乾燥してから粉末にしなければいけません。火葬が済んだお骨は、火葬の火で清められていますので、汚いものではありませんし、お骨に霊が付いているようなこともありませんが、骨壷の蓋を開けることを何の抵抗も無くできる人は少ないと思います。故人の体の一部を扱う以上、合掌してから蓋をあけることが望ましいと思います。頭(顔)の部分が一番上に入っているわけですが、場合によっては蓋を開けた瞬間に顔の骨がこちらを向いていることがあります。目が合う、というか、顔が合うわけですが、これを砕くということはとても勇気のいることです。なかなか普通の感覚で出来る作業ではないと思います。「故人様に真の意味で自由になっていただきますので、お許しくださいませ」という謙虚な気持ちで望みます 手で行う粉末化 ![]() やすらか庵では粉末化を全て手作業で行っています。古来より伝わる道具を使います。 いろいろと試してみましたが、これが一番地球にも個人様にも「やさしい」方法だと思います。やすらか庵で散骨を利用された方の中には、ご自分の手(素手)で揉みながら長時間かけて粉末化された方もおられます。故人のことを思いながら、祈るような気持ちで両方の手をすり合わせ、粉末にすることは、とてもすばらしい行為だと思います。故人様もきっと満足していただいたことでしょう。しかしながら手だけではどうしても限界があり、お骨の硬い部分は粉末になっていませんでした。骨壷の中にお骨が入った状態で結構ですから、すりこ木のような棒で押し続けると、大部分が粉末状になりますので、手で行うよりは、さらに粉末化が進みます。すりこ木で完璧な粉末にすることも出来ますが、長時間かかり、特に硬い部分を粉末にするには、とても力のいる作業です。すり鉢を使っても良いでしょう。1ミリぐらいの目のザルを通しながらザルに残った部分を粉末にすれば効率的です。他には破れにくい袋に入れて金槌で叩くという方法があります。叩くという行為は、とても抵抗がありますが、硬い部分を粉末にするには仕方のないことなのかもしれません。すりこ木で押し続けるよりは、楽かもしれません。布袋などでは敗れたり、粉が飛び散ったりしますので要注意です。中の状態がどうなっているのか確認できないのが難点です。袋の外から触って確認するしかないでしょう。この作業は屋外のコンクリートの上などで日中にやらないと近所迷惑になるかもしれません。石臼で粉にすることも可能ですが、お骨を豆粒程度の大きさに砕いてからでないといけません。重労働ですし、石臼から出てきた粉末をきれいに集めたり、掃除したの作業も大変だと思います。 機械について ![]() ポットミルはお骨を粉末にするには、やさしい機械だと思います。ポットミルとは陶器のポットの中に粉末にしたいものと玉石を数十個入れて、ぐるぐると回し続けるだけの簡単なものです。手である程度粉末にしたものを入れて半日ほど回しますと、サラサラの粉になっています。金属が混ざっていても気にすることなく粉末にできますので、後で金属だけを取り除きます。難点はポットミルの回転音がうるさいことです。近くにいると頭が痛くなるほどです。住宅地では防音設備が必要だと思います。 ポットミルは陶芸において、釉薬(うわぐすり)を混ぜ合わせて作ったり、製薬業界において薬品の混合などに使われるものです。ポットミルの中で石と石が擦れ合う中で、お骨が自然と粉になっていく。刃物などは決して使わず、時間をかけてただ回すだけ・・・私は機械の中ではこの方法が一番やさしくて、良い方法だと思いますが、機械自体は重たすぎて持ち運び不可能です、ポットミルの2基がけの機械などは一人では持てません。そしてポットミルのポットが重たいこと、そして中の玉石を出した後に掃除が面倒な事がは課題であります ![]() 粉砕機は粉砕する力が強いので、入れた瞬間に粉になって出てきます。陶芸用の機械もありますし、高価ですが、専用の機械もあるようです。精米機もこれに準じます。ある程度手で砕いてから粉砕すると効率的です。金属が入らないようにする必要があります。金属歯やギアなどで砕いて出口から出てきます。最近では粉末の機械を備え付けた業者もあります。機械の入り口と出口だけは芸術的に演出してありますが、中のメカの部分にはかなりの取りこぼしがあります。要するに刃やギアや側壁の部分に残っていて、きれいに掃除しなかったら、次の人と混ざるということです。何の作業にしても、こぼれたり、混ざったりするのは仕方ないのは事実ですが、知らなければ良いだけのことかもしれません 他には少々荒っぽい方法かもしれませんが、ジューサーミキサー、コーヒーミルなどにかけるという方法もあります。但し、ジューサーミキサーの取り扱い説明書には乾燥したものは絶対不可と書いてありますので、おすすめいたしません。コーヒーミルにはコーヒー豆ぐらいの大きさのものしか入りません。ジューサーミキサーでは金属や硬い部分が飛び跳ねてガラスが割れたり、金属歯に硬いものがはさまってモーターが焼ける危険性があります。1回で使用不能になると思います。鋭利な歯で高速回転しますので、金槌で叩く方法よりももっと抵抗があると思います。ジューサーミキサーに付属しているお茶の葉などを粉末にするミルは乾燥したものを粉にするものですが、あまり硬いものをかけると、ガラスが割れたり、金属歯に硬いものがはさまってモーターが焼ける危険性がありますが、少しずつやれば出来ないでもないでしょう ![]() 石臼は古来からある大変にやさしい道具です。上の石と下の石の間に入った豆などが石の溝に入って 擦られながら出てくるので、低速回転、熱を持たずに素材の特性を活かした粉末のやり方です 石が重たいですので、回すのがなかなか大変です、くたびれ果てます 問題は、投入口が小さいので、乾燥した豆などしか入れることができません そして、重たい石を分解して、ハケで掃除するのは結構大変です 電動石臼はモーターで回してくれるので、楽ですが、投入口が小さいので 米や豆などしか粉末になりません |
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